kissa*almanakka | 崖からおっこちろ・・・・

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崖からおっこちろ・・・・
今日の日記は、わたしが怒って感情的になって書いています。怒り
ご気分が悪くなるかもしれません。しょんぼり
読んで不愉快になった方はごめんなさい
でも、書かずにはいられません。怒りマーク

 ジャパニーズホラー、決して嫌いではありません。
ハリウッドホラーと決定的に違うのは強い怪物が弱者としての人間を
追い回すのではなく、生ある内に虐げられた弱者がうらみつらみを儚げに滲み出させてくる恐怖が日本の怪談の醍醐味だってことだと思います。

 そのジャパニーズホラー作家が日経新聞に書いたエッセイを
先ほど、お局様のブログで知りました。

 夏期講習に追われてへろへろになっているうちに
こんなエッセイが発表されていたなんて!!
眠気も吹っ飛びました。

 子猫を殺しておいてそれを正当化して
揚句の果てに、それが自然の摂理だとでも言うようなこの内容。

 全く持って、不愉快です。
この人は、いえこの化け物は何を考えているんでしょう?

 奇しくも、今日は課題図書を題材に
「人としての尊厳」と「人が人で無くなる狂気」について
考えたところでした。

 この「坂東眞砂子」というケダモノは既に人ではないと
わたしは思ってしまいます。

 そもそも飼い猫のさかりは本能のままの欲求だとして容認し
生れ落ちた子猫の生への願望は受け入れないとは、これ如何に?

 母猫だって生んだ子猫を育てたい本能があるはずです。
そこは全く無視しているのです。

 生殖制限はかわいそうで、目も開かない子猫を
崖から放り投げることは可哀想ではないのでしょうか?

以下、抜粋。

もし猫が言葉を話せるならば、避妊手術なんかされたくない、子を産みたいというだろう。
飼い猫に避妊手術を施すことは、飼い主の責任だといわれている。
しかし、それは飼い主の都合でもある。
子猫が野良猫となると、人間の生活環境を害する。
だから社会的責任として、育てられない子猫は、最初から生まないように手術する。
私は、これに異を唱えるものではない。
ただ、この問題に関しては、生まれてすぐの子猫を殺しても同じことだ。
子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ。


子を産みたいと猫はいうだろう・・・・

でも、育てたくはないと?

ただ、この問題に関しては、生まれてすぐの子猫を殺しても同じことだ。子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ。

では、人間にも同じことが言えますか?

自分は正しいと信じて疑わないこの作家に何を言っても
届くことはないかもしれません。

だから、わたしもお話を作りました。


 南の島に坂東眞砂子という作家がいました。
怖い話を書いてはその印税で暮らしているのでした。
彼女の恐怖に満ちたお話は自分にとって邪魔になる子猫を殺すという
狂気から来るのでしょうか。
常にそのおぞましいほどの恐怖は読者の背筋に悪寒を走らせました。

 そんな彼女もいまではすっかり年老いてしまいました。
今となっては、執筆しても以前のような恐怖に満ちたイマジネーションは
なくなってしまいました。

 編集者が言いました。
「もう必要ありませんね」
 遠縁の者も言いました。
「私たちには彼女は必要ありませんね」
 
 島の神様は
「もう、オマエは誰からも必要とされなくなった。
 長い間、その手でおびただしい数の子猫を
 わたしの大地に投げつけ殺戮し、その血で島を汚したのだ。」
 と、静かに言いました。

作家は目を皿のように見開きました。
自分には穏やかさとは程遠い死期が迫っていることを感じたのです。

 逃げようと、家の外に飛び出しましたが
そこには無数の子猫がただ黙って彼女を見据えているのでした。
彼女は裏手に逃げました。

 そこは切り立った断崖でした。
島の神様はもう一度
「オマエは必要ない」とつぶやくと
その大きな手を伸ばし、彼女の身体をつまみあげました。

「いや」老婆は哀願するように醜い顔を歪めました。

「これは自然淘汰なのだ。オマエの母親と父親の本能のままに
 この世に生を受けさせたオマエは今やもう不要な生き物だ。
 オマエはヒトで神ではない。」
微笑みながら神様はそう言いました。

そして悪魔のような声で
「崖からおっこちろ」
それは、自分の声にそっくりだと彼女は思いました。

なぜ?

一瞬、身体が宙に舞ったように見えました。
次の瞬間恐怖と痛みが彼女を貫いたのです。

残念ながら、即死には至りませんでした。
かつて自らが殺した子猫たちの骨に身体を貫かれながら
醜い老婆は少しずつ少しずつ死んでゆくのです。

大きな黒い鳥が、上空をゆっくりゆっくり旋回し始めました。



たとえ、実際にこんな結末を迎えたって
亡くなった子猫たちは浮かばれません。

日経新聞はずっと取っている新聞でした。
今は少しだけ、お休み中だったのですがまた日経を取るつもりでいました。

もう止めましたからね。
日経新聞は取りません。
この作家の本は読まないことにします。
当然、ビデオも見ません。

「崖からおっこちろ・・・・」

=今日はいろいろなお店の紹介はおやすみです。
 だってこんなにケッタクソ悪いお話なんですもの。=
| kukka | - | 02:11 | comments(6) | - |
こんにちは〜!

私もお局様のところで拝見し、とても腹立たしい気持ちになりました。

作家が手の内明かすと、ろくなことないですね。
ナルシストのサドだ。
そういう行為を繰り返しているうちに、社会性を逸脱していってもそれは「作家」だから、いい作品さえかければ食べていかれる。
傍若無人さも「作家だから」で終わってるような人種がいるんですね。

本当に酷い。

なんにせよ、kukkaさん作のお話のように、命を粗末にしたことでこの人はなんらかの代償を支払わなければならなくなるとおもいます。

子供の頃、うちのおばあちゃんが、「虫一匹殺したことまであの世へ渡ると閻魔様にはかられる。だから蚊をたたいて殺しても「ごめんなさい」っていいなさい」ってずっと言ってたのを思い出します。(その横で蝿とり紙がぷら〜っと揺れてましたが(苦笑))
痒いのにあやまってたなぁ・・・今もなんか蚊でもゴキブリでも殺すのに罪の意識があります。。。
すいません、深刻なお話なのに最後にこんな間の抜けたことを書いてしまって・・・どうしてもそことリンクするんですよね。頭のなかで・・・
| sinocco | 2006/08/25 1:13 PM |
ひどい事するもんやね。
しかも大人やないの!私と同じか少し上世代やのに分別は
ないんやろうか?
うちの姑もこんなタイプやけどまだマシやねん。
なんでかって粗末にする分、飼いもせえへんから。
それにしてもkukkaさんの小説はえらいダークやね!
でもこのくらいの目に合わなあかんわ。
因果応報。すっきりしたわ!
sinoccoさんの言うように昔の人は子供育てたもんやんねんよ。虫一匹でも命は重いって。
娘が言うにはこの作家は気味の悪い話しか書かへんよって
どっかおかしいんちゃうかって。
まあ腹立つわね。
私は姑にされた事とリンクするわ。
| キミドリ | 2006/08/25 5:59 PM |
kukkaさん
お盆前にある方が「こんな事が許されていいのか」と怒ってらして「興味のあるひとにはスキャンデータ送る」って書いてあったんだけどタイミング悪くて、その方、帰省されてしまって自分で調べたけどヒットしなくて
「帰ったらメールしよう」
と思ってたら、まぁ、その人が帰省先から帰ってきたと同時に「子猫編」が発表
別の方が、紹介記事をエントリーしたのを読んで
「いや、内容は衝撃的だけど、冷静になれ冷静になれ」
と寝ました。
で、自分が投げ捨てられた子猫になった夢を見ました。
何度寝なおしても、その夢の続きを見るんです。
ほとんど眠れませんでした。
後から、最初の記事は?って掘り起こされたのが「子犬編」さらに、7月7日には「鶏編」(全部載ったエントリーが見つからない・・・)

ほんと、kukkaさんの書いたとおりになればいいんだわ(−−〆)
| お局様 | 2006/08/25 11:22 PM |
☆sinoccoさん☆
sinoccoさんのおっしゃる通りだと思います。
おばあさま、素敵な方ですね。
作家で本が売れれば編集者に大切にされて
社会性や道徳心が欠如していても
指摘も受けずにのうのうと生きていけるんですね。
この人は、どんなふうに育てられたんだろうか・・・

「母猫は子供を産みたいと言う」なら
「育てたい」と言うはずなのにね・・・
片方が抜け落ちてるなんて・・・

なにがしかの代償は支払うべきだわ!!

★キミドリさん★
まさに!粗末にするなら飼わなきゃいいんですよね・・・
それを三匹も飼って。
一体、どれほどの殺戮を繰り返したんだろう・・・

塾で、つい生徒にこの記事の話してしまったら
悪がきの中3生が
「書いてる話がグロいねん。だから頭もいっちゃってるんちゃうか」だって
「そういうことするのが好きやから
 わざわざ法律の無い島に住んでるんやで」とも

・・・法律、そうですよね?
日本ならこれ動物虐待ですよね!
タヒチはいいのでしょうか・・・・

☆お局様☆
え・・・・
子猫編?編・・・・???????
子犬編?鶏編?
では・・・・まさか・・・・
犬にも鶏にも?
こいつ、許せませんね・・・
許せない、とだけは書かないでおこうと・・・
それは言っちゃいけないと思ってたんですけど。

moomamaさんが「子犬・・・」と書いてらして
字を間違えたのかなぁ・・・と思っていたんですが
違うんですね。

わたしも、夢見ました。
子猫がふわっと・・・
手を伸ばすんですが届かない
「やめてー!」って自分の声で目が覚めました。
その後、今度は子猫を落とそうとしている彼女を
突き落としてしまう夢をみました。
もう悪夢です・・・
| kukka | 2006/08/26 11:45 AM |
だ、大丈夫ですか?
眠れてますか?

ええーと、「子犬編」はコレより前のものです
「●東●砂子(ホラー作家の名前) 日経 犬」で検索するとでてきます。
「鶏編」はちょっと違うんだけど、そこいら辺で交通事故にあって死んでいる鶏が新鮮なら持ち帰り人間が食べ、傷んでいたら持ち帰り犬に与える」というエッセイだったんです。
まさに、存在そのものがホラーチックになってきました。
ただねぇ、タヒチのイメージは崩れますよね。
| お局様 | 2006/08/26 4:50 PM |
このヒト・・・(ヒトでよいのですかね・・・)狂ってますよね。
きっと惨殺されちゃいますよ・・・・
やってることが鬼畜だもん。
いえいえ・・・鬼畜に失礼だわ・・・
んと、悪魔ですかね・・・

崖っぷちから地獄まで食通特急でどーぞ。ですね!
| kukka | 2006/08/26 8:10 PM |









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