桜のいたシェルターは、関東地方にあります。
わたしは、行ったことはありませんが
マスコミに取り上げられたりする、認知度もありそうな団体です。
ここから桜をレスキューし、はるばる関西まで運んできたのが
友人のYです。
彼女からの悲痛な訴えを聞き、わたしにできることを考えました。
彼女は、記事にして多くの人に知って頂きたい、と申しております。
自身のブログなどを持たない彼女にかわって、その話を
こちらにアップします。
まずは、なぜ桜がこんな遠くに来たか・・・
なぜ桜をうちの子にしないのか・・・
桜のいた団体の代表が救った猫もたくさんいると思います。
一生懸命、頑張っていらっしゃったと信じたいです。
でも、保護猫が置かれた環境は劣悪でした。
2段のケージに、子猫・中猫が、多い時で5〜6匹入れられ
そこに、植木用のプランターに新聞紙を敷いてトイレにし
それは、数日間にわたり放置されることも。
食事は、一日2回。
でも定時ではなく、深夜まで空腹に耐えることもあるそうです。
大部屋と呼ばれるところには、貰い手のなさそうな猫たちが集められ
時として、病気の温床になることもあったとか・・・
以前、
Kちゃんという口内炎の子のことを書きましたが
そのKちゃんは、同じく口内炎のリリーちゃんと
同じケージの中で、
満足な治療も受けずになくなったのでした。
とても不本意ですが、もしも経済的に苦しいのなら、仕方ないかもしれません・・・
でも、ボランティアの方々や一般の方々からの
現金や物品の寄付があったにも拘らず、現場が改善されることは
なかったと言います。
そこで、友人たちボランティアは『改善してくれなければ団体を辞める』
と言ったそうです。
すると、代表は「では、猫はすべて殺処分する」と、言い放ちました。
それを表面化させてしまうと、やけになってみんな殺されるかもしれない!
ですから、早急にその事実を伏せて「里親・一時預かりの募集」をしました。
わが家が受け入れ先になる子は、当初2にゃんのはずでしたが
そのうち1にゃんは、ぎりぎりのところで
里親さんが決まり、わが家には桜がやって来たのでした。
桜という仮の名前には
「どうか、猫生を開花させられますように。
どうか、しあわせになって、それを他の子たちも
どんどん続けることができますように・・・桜前線のように」
と、いう願いを込めたのです。
うちの子にしなかったのは、まだまだ施設には
殺処分されるかもしれない子がいるからでした。
出せる子から出そう。
そして、その幸せを連鎖させよう・・・と。
子猫は貰い手が決まり易いから、長期戦になる中猫を預かることにして
この子が里子に行ったら、次の子を・・・
そんなふうにして全猫を助けようと考えたのです。
以上が、桜がわが家に来るまでの経緯です。
さて、そんなふうに全ての子に幸せをと意気込んだものの
力及ばず、不幸な出来事もありました。
寄付を集める看板猫のCちゃんと、K(♀)ちゃん。
どちらも、自分達のために集められた寄付金で
満足な治療を受けさせてもらうことなく、亡くなりました。
寄付金は充分でした。
でも、行われるはずの治療ではなく
代表の知人が、自宅から持参する遠赤外線健康器具を使って
治療の真似事をされていたのです。
それは、ちょうどお釜をひっくり返したような形で
わたしたちは「お釜光線」と呼んでいました。
そんなもので治療が出来るわけはないのに・・・・
1回ごとに、彼女はそのお釜光線治療代として
団体から『治療費』を受け取っていました。
結局、そんな無意味な光線で快復するわけもなく
2にゃんは、虹の橋を渡りました。
もちろん、ボランティアたちも黙って見ていたわけではありません。
でも、「代表」の権限は絶対。
それにCちゃんは、そんな代表にしか心を開いていなかったのです。
彼女達は、その代表に殺されたようなものなのに・・・・
そんな中、幸せなこともありました。
ボランティアの奔走の甲斐あって、里子に行けた子たちもいるのです。
ただ、里子に出された子の中には、事前の話とまったく違う子もいました。
「年齢が違う」
「性格が違う」
こんなのは序の口でした。
「健康状態は良好だと聞いていたのに」
それなのに、引き取られた里親さんは、劣悪な施設に猫たちを返さずに
適切な処置や、あふれんばかりの愛情で猫たちを受け止めてくださいました。
ところが、その事実との相違は命に関わることにまで及びました。
「エイズ・白血病マイナス」だと代表が言った子の中に
エイズキャリアで、しかも発症している子がいたのです。
それが、口内炎で苦しみながら亡くなったKちゃんのルームメイト
リリーちゃんでした。
以下、友人からのメールです。(一部、名前を伏せて、または変えています)
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リリーちゃんは歯を7本抜いたことで、痛みが解消されて昨夜は10分間もお耳、お顔、等々お手入れをしていたそうです。はじめてです。嬉しくて嬉しくて・・・
食欲も旺盛です!!インターフェロン入りのお水も沢山飲んでいるそうです。
代表からはエイズ白血病はマイナスと聞いていました。でもそもそも検査なんてしていなかったのではないかと思います。
リリーちゃんのように、人馴れしていなくて、里親さんに出せない子は保護するだけで、(口内炎も)本当に時々ステロイドを打つだけで、なんのケアもしていないということです。
もし、きちんと検査をし、キャリアということがわかっていて、適切なケアをしてくれていれば確実に発症を遅らせることができたと思います。そう思うと本当に悔しい・・・そして悲しいです。
シェルターから出して、病院に連れて行ったときにエイズ白血病の検査もしておけばよかった・・・そしてもっと早く抜歯等の処置をしてもらえば良かったと本当にみんなで後悔しています。
でも、痛みが取れてだいぶストレスから解消されると思います。
里親さんとリリーとの信頼関係にいつもびっくりするのですが、シェルターにいるときとは別人になりました。
里親さんが「リリー、もうずっと家の子でいてね。。。」と一昨日の病院へ行く車の中で何度も言ってくださいました。今、うちの母も含め預かりさん、里親さん、他の方と今後のりりーちゃんのことで今、話合いをしています。
少しづつでいい・・・人間を信頼してくれるようにみんなでがんばります。そして絶対に
「リリー、今までシェルターでよくがんばったね。これからはKちゃんのぶんまで幸せになろうね」と思い切り抱きしめてあげたい。思い切り甘えさせてあげたい。
それがみんなの願いです。
リリーは、獣医さんで虐待をされているところを代表に保護されました。
保護時リリーのケージ一面、うんちだらけで、リリーはケージの下に下りる事ができない状態だった、
棒を異様にいやがるから棒で叩かれていたのではと代表から聞きました。
やっと幸せになれると思ったのに。。。シェルターも粗悪なところ。。。人間を信頼できるわけないですよね。
そんなリリーをずっと気にかけてくれていた元ボランティアさんのおかげで施設から出すことができました。
「あの子に一度でいいから幸せを感じてもらいたい。
どうしても施設から出してあげたいと・・・」
今、リリーはやっとやっと幸せに向かって踏み出したところです。
それなのにエイズ発症してるなんて・・・
リリーは、はじめて自分のお家ができました。
毎日「リリー、リリー、」と声をかけてもらい、清潔なケージの中で、愛情こもったご飯をモリモリ食べています。
里親さんからはほぼ毎日電話をいただいています。
痛がってつらいときは、一緒に泣いてくれて、ご飯をいっぱい食べたときは嬉しくて・・・
Kちゃんを出してあげられなかったこと、今でも胸が苦しくなります。でも、Kちゃん、命を張ってリリーちゃんを助けてと言ってくれたんだと思います。涙が出ます。Kちゃんごめん。本当にごめん・・・
代表が許せない・・・でも何もできなかった自分、何もできない自分にも腹がたちます。
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Kちゃんのことに関しては、わたしも同罪です。
目の前の桜や、目につく子ばかりに気持ちが行って
一番ケアの必要な子を見落としていました。
もしも「ケアの必要な子はいないのか?」
聞いていれば、Kちゃんも救えたかもしれません。
もし、いま猫ボラといわれる団体に寄付を考えていらっしゃる方があれば
そこは、怪しくないですか?
寄付は『猫のため』に使われますか?
その団体は、猫に愛情をもって接していますか?
リリーちゃんは、友人に盗まれたと代表は騒ぎました。
桜も、そう言われています。
同じ時期に里子に行った子は「Yに盗まれた」と・・・
それなら、わたしは盗みを依頼したことになりますね・・・
ですから、友人はシェルターへの出入りを禁止されました。
施設には、まだ猫がいます。
増やさないからという約束で、代表から里親探しを請け負った方も
いらっしゃいます。
でも、増えているようです。
大人しく抱っこもできる黒猫ちゃんを里子に・・・とおっしゃる方が
現れたときに、代表は言い放ちました。
「その黒猫は、うちの孫が気に入ってるから出さないよ」と・・・
じゃあ、お孫さんが里親になればいよろしいのに・・・
それどころか
「もう子猫以外は手放さない。猫が減ると困るから」とも。
なぜ、困るのでしょう?
猫に里親さんがみつかれば、こんな嬉しいことはないはずなのに・・・
ここで『猫が減ると困る=寄付が減る』から?
と、深読みするわたしは浅ましいのかしら・・・
もし、既に寄付をなさった方があれば
サイトでご自身の名前をご確認くださいね。
Cちゃん寄金を管理していた友人は、使途不明金の高額さに驚いています。
素晴らしいNPO団体がある一方で、悪徳NPO団体も暗躍している・・・
もっと細かな確認をして、毎年その資格があるかをチェックする体制が
必要なのではないでしょうか?
そしてなにより、保健所を殺処分の施設ではなく
真の意味での「動物保護」の場所にするように
行政は真剣にかんがえてほしいと思うのです。
そのためには
動物を捨てない! (動物を捨てる行為は重罪でいいと思います)
むやみに繁殖させない!(ブリーダーは資格制に、生体販売は認可制に)
無責任にふやさない! (避妊・去勢の徹底を)
この世に授けられた命に、いらない命など一つもない。
避妊・去勢に迷われている方があれば↓ご覧下さい
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