2008.03.12 Wednesday
大スポ・ツチノコ vs 産経新聞・野良猫騒動
以下、2007年12月26日の産経新聞の記事です。
阪神間の野鳥の飛来地として知られ、鳥獣保護区に指定されている兵庫県西宮市の御前浜(香櫨園浜)に野良ネコが住み着き、問題となっている。ネコにとっては、浜の護岸が格好のねぐらとなり、餌も豊富で快適な生活環境。しかし野鳥にとっては羽を休める貴重なオアシスであり、このままでは、危害を加えられる恐れもある。動物愛護の観点からネコの取り締まりはできないのが実情で、対応に苦慮した市はネコに不妊・去勢手術を施す検討を始めた。 同市南部の海岸沿いには、環境省による「浜甲子園鳥獣保護区」と兵庫県知事が指定する「夙川河口鳥獣保護区」があり、それぞれ野鳥の捕獲などを禁じている。夙川河口付近の御前浜は昭和59年、県知事から約15ヘクタールが保護区の指定を受け、冬場にはカモやユリカモメ、ハマシギなど数百羽が飛来する「野鳥の楽園」となっている。 夙川付近は緑が多いため、もともと野良ネコが住み着き、地域住民の苦情も多かった。行政側が追いやった結果、ネコは市街地から同浜の河口右岸の護岸付近へ移動。しかし逆に人に追い立てられることが少なくなり、「善意」の市民が餌や水などを与えていることも手伝って、浜に居座ってしまったという。 同浜で20年以上、野鳥の観察を続けている男性(55)によると、野良ネコは多いときで十数匹とみられ、浜辺で鳥の死骸(しがい)をくわえたネコの姿も確認。「鳥に被害が加えられていないか心配」との声もあがっている。 市動物管理センターによると、所有者不明などで引き取られるネコは昨年度計360匹。その数は減ることがなく、ほとんどが引き取り手が見つからず処分されている。 一方、今回の問題は、行政側にとって頭痛の種。野良犬なら狂犬病予防法に基づき駆除できるが、野良猫に関しては動物愛護管理法の観点から駆除は難しい。しかも海岸で、野良ネコを放置しておくと、糞(ふん)尿や伝染病など衛生面の悪化も懸念される。 これを受け、市は、野良ネコに対し不妊・去勢手術をする際の手術費用に補助金を出す方針で、来年3月の市議会に提案。野良ネコが爆発的に増えるのを防ぐという。 同センターの境内貴志医師(28)は「餌付けする人がいるからネコは居着く。かといって行政が強制的に処分することもできない。一番困っているのは、人とネコとの騒動を知らずに飛来する鳥ではないでしょうか」と話している。 この記事に関して、今年の1月29日にボランティアと管理センター方で 話し合いの席が設けられました。 そのときのことは コチラ |