2007.09.29 Saturday
盲導犬と受刑者
来年開設予定の民間委託の刑務所で、受刑者が盲導犬育成プログラムに
参加する見通しとか・・・・・ 確かに、犯罪に手を染めた人間が人間性を取り戻すことにも すさんだ心をいやすことにも動物は役立つでしょう。 でも、ちょっと待っていただきたい。 将来、盲導犬になる子犬を育成するボランティア=パピーウォーカーは 無条件に溢れんばかりの愛情を注ぎます。 そうやって、愛されて愛されて存在の全てを受け入れられることで その家庭をを離れてからも、厳しい訓練に耐えて 人の眼となり、命を預かる過酷な仕事を担うことが出来るのです。 米国の刑務所では、実際にこのプログラムが行われており 成果を挙げているのだそうですが、米国と日本の刑務所そのものの 違いなども考慮した上で、実施されるのか疑問に思ってしまいます。 米国にはプリズンドッグと言って、受刑者が犬と共に暮らすことで 暴力性が抑えられたり、思いやりの心を育んだりと成果が上がっているそうです。 でも、それをそのまま日本の刑務所にあてはめるのは如何なものなんでしょう? しかも、いきなりパピーウォーカーです。 湧き上がり溢れる無償の愛を、その子犬に受刑者は注げますか? 盲導犬は、たくさんの愛情と経験が必要なのです。 塀の中で、何を見て何を得ることができるのでしょう? 犯罪者が裁かれて入れられる檻の中で、多くのストレスを受ける懸念は ないのでしょうか? ストレス軽減(あくまで軽減です)のために、刑務所の外に連れ出す際には 当然ボランティアの協力もいるでしょう。 それをコーディネート出来る能力も刑務所の事務方には求められます。 いろんなことを考えるほどに、時期尚早な気がしてなりません。 受刑者は罪を償う為に、塀の中でストレスを溜めるのも仕方ない でも、盲導犬候補の子犬たちはどうでしょう? これから過酷な生活をするのです。 そして、人の命を預かる以上は、一定の期間の後にリタイアします。 その後の彼らの生活を考えても、せめて子犬の間は一生分の幸せを 感じて欲しい・・・・・ 「うっ!やられたぁ〜〜〜〜!にゃんちゃって♪」 以下に、記事のコピーを貼っておきますね。 |