kissa*almanakka | うちの子記念日

kissa*almanakka

<< 新入り・その2 | main | ななとりん >>
うちの子記念日


ななが、うちの子になったのは6年前の8月17日。

我が家の年中行事「ディズニー・ワールドオンアイス」に行った帰りに
出会ったのだ。
首にビニール袋を巻きつけられ、公園のベンチの下に
しょぼんと座っていたなな。
道行く人々が
「かわいそうにねえ」
「だれか、飼ってあげればいいのに」
などと、口々に言う中
kykyが、しゃがみこんでしまった。

「だめ」と言う私に、哀願するkyky。

kykyは、喘息だ。
猫は無理だ。
それに実家に預けたままの、犬のみいちゃんもいる。

ふと、脳裏に苦い経験が浮かんだ。


 当時、私は<猫=一番身近な野生動物> と思っていた。
野良猫にはバイ菌や病原菌がうようよ付いていて
家の中に入れるなんてありえない!と思っていたのだ。
 ある日・・・洗濯物を干していると、子猫の鳴き声がする。
別に、猫が嫌いなわけじゃない(きつねやたぬきと同じ感覚)
声のする方を覗くと、まだ小さな猫が生まれたての子猫をかかえて
なにやら訴えていた。
「どうしたの?」と聞くと、子猫を置いて
自分は少し離れる・・・
 「子猫と子猫?」
様子を見ていると、親子のよう。
でも、お乳がでないらしい。
うちの子が薬を飲む時に使うスポイトで
人間用の粉ミルクを薄めて飲ませてみた。
ごくごくと飲む。
白湯も飲ませてみた。これも飲む。
飲み終わると、母親が咥えてどこかに行く。
また現れては、私を呼ぶ。
そんな事を日に数回繰り返す日々が続いた。
 母親は、決して私には近づかない。
必ず2mは離れたまま。餌をやっても食べには来ない。

 ある日、姿をみせなかった。
翌日、我が家では夏の恒例行事「ワールドオンアイス」
に出掛ける日。
 気にはなったが、出掛けてしまった。

翌日の夜、母親が咥えて来たのは、既に息のない子猫だった。

 いつも、母猫が私を呼んでいた木の下に
タオルで包み、箱に入れて埋めると
一週間毎日、母親は夜をそこで明かした。

 母猫はまだ自分も子猫。早熟で発情して子猫を生んでしまったらしい。
おそらく複数匹生んだものの、死産かなにかで一匹しか残らなかった上に、お乳も出なかったらしいのだ。
本来、真夏に出産するなんて、あまりないことだそうだ。

そのヤンママ猫はきっかり1週間で姿を消した。
餌付けもうまく行かなかった。
彼女も、どう見てもまだまだ子猫だった。

今の私なら、何とか出来たかも知れない。
でも、あの時の私には<猫を家に入れる>なんて
思いつかなかったのだ。
それでも、やりきれなくて泣き明かした。
自責の念にもかられた。

今でも、あの時の親子のことを思い出すたびに
自責の念にかられる。

奇しくも、同じイベントだ。

もう、同じ轍を踏むわけにはいかなかった。

子猫のビニールをほどき、抱き上げてみたが
この子をどうやって連れ帰ろう?
満員電車に乗らなくてはならない。

一旦はkykyをなだめて、帰宅してから
車で折り返した。
「どうか、そこにいて」と祈りながら。

ちゃんと、子猫はそこにいた。
助手席に乗せると、いっちょまえに座っている。

持参した水をがぶがぶ飲み、パンをたいらげ
シートから降りて、排便まで済ました。
大物だ。

家に着くと、すぐに入浴させ缶詰をやってみる。
低いうなり声を出しながら完食。

その後36時間、大いびきで大の字のまま眠り続けた。

犬しか飼った事のない私は、子猫の生殖器を見て
女の子と判断した。

かくして、命名なな。

「ねこは、足音がしないでしょう?だから嫌なのよね」
私は、そう思っていた。
猫好きの叔母の家で、いつも突如として現れる猫達に
ビビって居たのだ(笑)

そんな私の気持ちを察したのか・・・
ななは、足音を立てる猫であった。

「だから、ずっとここに置いてね。」といわれている気がした。

癲癇の発作を起こした時は、拾った事を後悔した。
私が、完全室内飼育なんてしたせいじゃないか?
あのまま、公園に居たら病気なんてしなかったのじゃないか?
私がストレスを与えたから・・・

今でも、時々胸が痛む。

ななは、うちの子で幸せなの?
大きなお庭のあるお家に里子にだしてあげたらよかった?

でも、私はななが居てくれて、とても幸せだ。
ありがとう。なな。

この子と出会ってなければ、りんがうちの子になる事も
きっとなかったと思う。
野良猫の里親探しなんてこともしなかっただろう。

ななのお陰で、こうしてネットを通じてお友達もできた。
本当に、世界が広がった。

なな、ありがとう。
みなさん、ありがとう。
| kukka | kissa | 00:38 | comments(8) | trackbacks(0) |
ななちゃんのうちの子記念日!!
おめでとうございますー!!
ななちゃんはkukkaさんのおうちの子になる運命だったんですねー。そういうのってきっとあると思います!
感動しました。(>_<。) ななちゃん、これからもりんちゃんと一緒にkukkaさんちで幸せにね♪
ご実家の新入りさんもかわいい!(≧▽≦)また楽しみが増えましたねー。(^-^)
| にくきう | 2005/08/17 6:04 PM |
kukkaさんとななちゃんの出会い。
その前のことからして、出会うべくして出会ったのね〜
にくきうさんがおっしゃるように、ほんと、運命だったんですね。

クータンと一緒に暮らしてて、今でも「どうしてクータンはうちに来たんだろうね?」って聞いてしまうことがあります。
やっぱり巡り会うべくして巡り会ったんだなぁって思いますよね。

うちの子記念日、おめでとう♪
| Mayu-☆ | 2005/08/17 9:21 PM |
kukkaさん、ななちゃんのうちの子記念日、おめでとう〜〜!!

ななちゃんに出会えてよかったね。
ななちゃんもkukkaさんのそばにいられてよかった。
kukkaさんが幸せなら、きっとななちゃんも幸せだよ。

あの日、ななちゃんのそばに座り込んでしまったkykyちゃんにも感謝だね。

ななちゃん、これからもずっとkukkaさんと一緒にいてね。
うちの子記念日おめでとう。
| みやママ | 2005/08/17 11:32 PM |
☆にくきうさん
 ありがとうございます。
 運命だと思っていいんですね(>▽<)
 ななりんを幸せにするよう、これからも頑張ります。
 それから、色々とお気遣いありがとうございます。
 実家の新入り、早く会いたいんですが・・・
 会える頃には、大人かもしれません・・・・(><;)

★Mayu-☆さん
 ありがとうございます。
 あの時、助けられなかった命の分まで
 ななを大切にしていこうと思っています。
 >巡り合うべくして・・・
 いい響きだなぁ!!

☆みやママさん
 kykyは「ぜーんぶ、面倒見るからーーー」って
 言ったんだよ(−。−)うそばっかり・・・
 でも、本当に心から、いまここにある自分達に感謝!
 大将と姪っ子ちゃんの感じ、すごくほほえましいね!
 kykyとりんがあんな風dした(^m^)
 どっちが上かよくわからない、力関係・・・
| kukka | 2005/08/18 1:44 AM |
kukkaさんサイトをお持ちだったのね!
来るのが遅くなってごめんなさいっ<m(__)m>
なななんと2ニャンのママさんでしたのね〜

ななちゃん「うちの子記念日」おめでとう!
kukkaさんのとこに来てななちゃん本当に幸せだわよ〜

| パパイヤくーさん | 2005/08/18 10:44 AM |
★パパイヤくーさん
 こんばんは。ようこそお越しくださいました。
 幸せだわよ〜、のお言葉うれしくいただきます!!
 なんだか自信がわいてきました!!
 また、いらしてくださいね♪
| kukka | 2005/08/19 12:46 AM |
ななちゃん、うちの子記念日おめでとう〜( ̄▽+ ̄*)
うちもそろそろ1年です。
出合ってうちの子になるのは、
「運命だわ゜+.゜( ̄  ̄人)゜+.゜」って最近思います。
いろんな猫サイト見ててそう実感するこの1年です。
病気になったり、けがをしたりと、人間のこどもと同じく
すべてが平穏な毎日ではないけれど、一緒にいるこの幸せがなによりですね。
| コウユミ | 2005/08/19 5:37 PM |
☆コウユミさん
 ありがとうございます!
 わかります〜ヽ(≧▽≦*)
 本当、人間の子と同じ!
 口答えしないから、もっとかわいいかも!(  ̄ー ̄)ノ
 お互い、長生きしてしっかりと『子育て』に
 はげみましょうね!!(ね子育て?)
| kukka | 2005/08/19 6:47 PM |









http://nanarinn.blog.bai.ne.jp/trackback/14270
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2024 >>



 初島の猫の里親さん募集バナー2.jpg


 ←click here



このページの先頭へ