kissa*almanakka | とりとめない話

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とりとめない話

清瀬さんに頂いた子宝草。
霜で絶滅したと嘆いてしまって嘆いていたのですが・・・
実は、多肉植物の鉢で密かに成長してくれていました。

大きな葉の周囲を、小さな葉がレースのように縁取ります。

家族のような植物です。
 あるブログに、そちらのお子さんが単身海外に
ホームステイしたという記事がありました。
多くの時間と努力を準備に費やし、人一倍の努力をし・・・
その大変さは職業柄、痛いほど判ります。

 そのホームステイ先は、女の子とお母さんの二人暮し。
お母さんは先生で、朝早くから夜遅くまでお仕事。
娘さんは、1人で自室にこもることも多かったようです。
時折、聞こえてくる母娘のけんかに優しいお子さんは
「自分のことで?」と、考えて胸を痛めたとか・・・

 ブログには
「家族揃って歓迎してくれなくてもいい。
 せめて、家族揃ってごはんを食べるお家であってほしかった」
と、綴られていました。
ほんとうにそうですよね・・・
心温まる滞在であったら・・・いえ、あるべきです。

 ・・・わたしは胸がチクリと痛みました。

 わたしの実家もkalaも実家も、父親は企業戦士。
仕事にお付き合いにゴルフにetc.....

 小学校5年生のわたしは、友人の家に遊びに行って
5時半に帰宅した彼女のお父さんの姿に
「あなたのお父さん、何している人なの?」と真剣に聞いたことがあります。
お父さんは、眠ってから帰ってくる人・・・だったんですね。
それでも、たまの休みにはドーンと旅行に連れて行ってくれたり
おもちゃやさんで「なんでも欲しいものもっておいで」と言ってくれたり
お盆とお正月は1週間くらい家族旅行もしていました。
週に一度は、おめかししてすてきなレストランに連れて行ってもらいました。

でも、普段は夕食を共にするなど滅多にありませんでした。
父は母に、舅は姑に同じ台詞を言っています。
「ぼくは疲れて帰ってくるんだから、それまでにきちんと子供を
 寝かせておいて」ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ


わが家は共働き。
さすがに、そんなことは言われませんが(わたしは奥チンなので)
kalaも残業があるし、わたしも夜遅いのでkykyは
誰かが帰るまで、例え仕度が出来ていても食事には手をつけません。
以前、学校で働いていた時は、夕飯は比較的早く出来ましたが
病気で学校を休んだり、発熱して早退させられたkykyを置いて
生徒の世話をするのは、とても辛いことでした。
kykyが泣きながら「何時に帰ってくるの?」と、電話をしてきても
生徒がなにか問題を起こして帰れない・・・・
そんな時は、胸が張り裂けそうでした。
塾は学校に比べて、生活指導の責任はほぼありません。
そういう部分で、わが子を優先できるのは有難いのですが
手料理は、どんどん減っていきます。

不思議なもので、作らないと料理の腕はどんどん下がります。
そうなると、出来合い・外食のオンパレードです。

いま、よそのお子さんが家に来たら・・・・
きっとそのお子さんみたいな思いをするんでしょうね。
ごめんね・・・思わず呟いてしまいました。
なんだか、わたしが仕出かしちゃったような
罪悪感に苛まれたからです。

kalaが単身赴任で海外にいる時、わたしには精神的には余裕がなかったと思います。
2人だと楽な部分もあるけど、しんどい部分もありました。
ステイ先のお母さんはそれが毎日なのね。きっと。
肩肘張って、肩パンパン!
油断したら緊張の糸が切れちゃう・・・・

秋田の児童連続殺人の若いお母さんがいましたよね。
「ろくに食事を作らなかった」と酷評されてました。
kykyの学校の養護教諭とは、気が合ってよくおしゃべりするのですが
「わたしたちや、わたしたちの子供が何かしでかしたら、絶対に
 『ろくにご飯を作らない母親でした』とか
 『家の中は荒れ放題でした』とか
 『よく子供を叱る声が聞こえました』とか
 ありとあらゆる事を言われるよね・・・・
 あの秋田のお母さんと大差ないよね・・・・
 違いっていえば、男性の影がないだけで
 それは『まあ、トシもトシだし』って言われちゃうんだね(TT)」
と、話します。

わたしたちの家庭って、人様の目には殺伐と映るのかな?
そういえば、母にはよく「母親失格」だと言われます。

一生懸命やってるんだけど・・・・
髪の毛振り乱すまでには、なれないのよね・・・・

わたしは、ホストファミリーご家族のことは何も知らないのに
可笑しな話ですが・・・・
ホストマザーの代弁をさせてください。

娘が、ボーイフレンドの真似をして
ホストファミリーになりたいと言い出した・・・
母子家庭、時間的な余裕は皆無。
でも、娘可愛さにOKしたのかも・・・・
それとも事後承諾?
実際、日本人の女の子がやって来ても、相手をしない娘。
したくても出来ない自分。娘に、腹が立つ・・・・叱る・・・喧嘩になる。
自己嫌悪。
わたしが彼女でも娘可愛さに、ついつい無謀なことと知りつつも・・・
そう思えてしまいます。

そして、そのお家一緒では、親子でご飯を食べるなんて
何年もなかったのかも。
お客さんの迎え方さえ、忘れたのかも・・・・

遠く異国で寂しい思いをなさったお子さんには
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
なぜなら・・・・
わたしがホストマザーでも、同じことをしてしまったかもしれない・・・
日々の自分を反省します・・・

ホストファミリーになった子も、本当は日本からのお客さまと
仲良くなりたいけれど言葉も解らない・・・・
だって他人と接するなんて、しかも自宅で。
もう何年もないのかも・・・・
「どうしたらいいの?」解らない・・・うしろめたい・・・・自己嫌悪。

ホームステイしたお子さんの気持ちも保護者の気持ちも
察するに余りあります。
そして、ホストファミリーの女の子の気持ちも、ママの気持ちも
なんだか痛いほどわかって(解った気になって)胸が痛くて
泣けてきました。
単身海外に渡ったお子さんには、辛いホームステイでしたね。

以前、里帰りの際に、kykyは母が時々預かってあげているという
母子家庭の子供のお家にお泊りに行きました。
同じように、辛い思いをしたようです。
特に、食事への配慮は全くなかったみたい・・・・
翌朝早々に帰ってきました。外国じゃ、そうも行かないですから
どんなに辛かったでしょう・・・

欧米では、血統の上で正真正銘の家族って意外に少ないんです。
それに、母子家庭や父子家庭も珍しくはありません。
オーストラリアもそうなのかも知れませんね。
最近では、日本も割りとあるんですね・・・
学校や塾で、家族構成の欄を目にする機会が多いのですが
年々、割合が増えています。
学校で職員が使うイヤ〜な言葉の一つに「欠損家庭」というのがあります。
お父さん・お母さんのどちらかが欠けている、という意味です。
誰も好き好んでそうなったわけではないのにね・・・・
言われない差別をする人間も、正直います。

何かの事情で、両親揃わない家庭は年々増えてきているようです。

その皺寄せは結局のところ、子供と女性に行くのかな・・・
胸が痛みます。
 
最後まで読んでくださってありがとう。

子供と女性動物が暮らし易い社会になりますように・・・・

そしてなにより、ホームステイ体験をしたお子さんに
その経験がいつか素敵な宝物として、彼女に実りをもたらしますように。

小さな親善大使たちの間に蒔かれた種が、いまは土の中にあっても
いつか、新芽が顔を出して花が咲くことを願って・・・
| kukka | kukkaのつぶやき | 23:42 | comments(8) | - |
こんにちは!毎日暑いですね(^^;)
暑さでぐだぐだになりながらも、こうして植物が元気な姿を見ると、気持ちがいいです♪

親が子供を思う気持ちって、物とかではかれるものじゃないですよね?
親は子供の教育を「ああすればよかった、こうすればよかった」って思うのかもしれないけど、お父さんとお母さんが一生懸命働いている姿を子供はちゃんと見ていると思うのですよ。

だから、全然胸張ってていいとおもいます(^^)


| sinocco | 2007/08/23 1:12 PM |
☆sinoccoさん☆
ありがとうございます。
子育てって正解がないんですよね・・・
毎日、試行錯誤で・・・
働いていると、寂しい思いもさせているだろうし
子供からしたら理不尽なこともあるだろうし。
よそのお子さんを預かるときは、短時間でも
とても気を遣います。
でも、やっぱり抜けているところがあったりして(笑
辛い思いをさせているかもしれないし・・・
いろいろ考えさせられました。

子宝草、がんばっているでしょう?
小さな葉が大きくなって、やがて小さな葉をつけるんです。
これが脈々と受け継がれるの。
なんだか崇高な感じがします。
| kukka | 2007/08/23 1:26 PM |
世の中いろんな人がいて成り立ってるんやで!その人らを輩出している家族ってのも沢山あるんやと思わなあかんわ。家族が座れるだけのお膳がないから、女は台所でご飯なんてザラやったよ!昔はね。クヨクヨ感情移入してる場合とちゃうで!おっかさんがドーンと構えんでどうするんよ?
| キミドリ | 2007/08/23 7:15 PM |
私が突撃のように遊びに行かせていただいたとき、kukkaさんはとても丁重に迎えてくださいましたよ。
見ず知らずの、ネットでお付き合いしているだけの私が図々しくて、でも、どうしても「ななちゃん」と「りんちゃん」に会いたくて、日帰り格安高速バス弾丸ツアーで、kukkaさんはビックリしたと思います(そのときの事は過去日記にありますよね〜)
でも、喘息のkykyちやんのために本当にきれいにお掃除されたお部屋や、お話を聞いているだけで、kukkaさんがどれだけ責任感の強い方だというのが本当に良く判りました。
何より、ななちゃんやりんちゃんの天真爛漫なゆったりした様子を見たらどれだけたくさんのことに心を砕いているか。
私の周りにも、仕事と両立しているひと、専業で頑張っている人。そうでない人も・・・。
大切なのは、その体験を経験をどう生かすか、ではないでしょうか。
私は、あまり恵まれた環境で育った訳ではないので
「普通の家の子」が羨ましくて羨ましくて仕方がなかったので・・・。違う考え方や見かたが出来るようになったのは結構な大人になってからでした。
さみしい思い出でもそれをどう生かすかは「家族」の心配り一つではないでしょうか。
| お局様 | 2007/08/23 8:41 PM |
★キミドリさん★
はい・・・ほんとですね。
しっかりしなきゃいけませんね・・・・(^^;

女性は台所で・・・ですか・・・
そういえば、欧米ではおもてなしは夫婦が
テーブルにつくことだけれど、日本では奥さんが働くこと・・・
と、なにかで読んだことがあります。

お母さんがどーんとしているって大切なことですね。
がんばります。

☆お局様☆
ありがとうございます。
お局様が来て下さったときのことは、いまでも心苦しいです。
およそのブログで見る、豪華なお料理やお花など用意もできず
カレーライスだったんですよね・・・・(−−;
今度はぜひ、わたしの仕事のオフシーズンにいらしてくださいね。
もうちょっと、気の利いたお料理を作ります・・・m(__)m

人間が成長する上で、「いらない思い出」なんてないのかもしれませんね・・・
そうをどうやって自分の糧にするか・・・なのかな・・・

わたしは、かなり成長するまで「お父さんて帰ってこない人」
だと思っていたのですが(爆)いまとなっては笑い話になっていて
父はそれを聞いて苦笑いしています(^^;
| kukka | 2007/08/25 6:50 PM |
>kukkaさん
とんでもないですっ!
ウチなんてkukkaさんにしていただいたおもてなしに比べたら、そらもう「雑」の一言ですよ。
お昼ご飯や晩御飯が必要なら
「1人一品持ってきてね〜」か「割り勘でデリバリーね」だし
「お茶やコーヒーは自分の好きなのをセルフでね〜」
だもん。
「我が家に二回以上来た人は<お客様ではない>ってことで〜」と宣言してしまいます。
私の母は、お客様には「自分の下手な料理より、スーパーのお惣菜」の方が贅沢だと思っている人なのです・・・・。
| お局様 | 2007/08/25 7:59 PM |
☆お局様☆
ありがとうございますm(__)m
実はわたし、あまりの手際の悪さにもう来ていただけないのでは?って
心配していました。
気が利かないんですよ・・・わたし。
料理並べて、箸がない・・・みたいな抜け感のある人間でして・・・

二回目からは、お客さまではないんですね(☆。☆)
ではでは、次回はくつろいでくださいね。
ぜひぜひ次回がありますように(願

(あの後、「広島からわざわざ来てくれたお客さんにカレー出したの?(@へ@;」
って呆れられたんですよ・・・自分でもシクッタ!と思ったけど(滝汗)
| kukka | 2007/08/26 2:02 AM |
kukkaがおしゃべりしたの?
| BlogPetのkissa | 2007/08/26 8:45 AM |









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